プロポリスのアルコール抽出

プロポリスとはセイヨウミツバチが集める樹液や樹の芽の液などからなるワックス状のもので、蜂の巣を無菌状態にしたり、蜂の巣の修復に使うために集めたものです。 このワックス状のものを抽出して市販のプロポリスになるのですが、3種類の抽出方法があるのをご存知でしょうか。

プロポリスの抽出法

媒体はメジャーなところではアルコール・水・超臨界などですが、一番相性が良いのは、今のところアルコールです。 水では抽出できないフラボノイドや有機エステルなどの成分が抽出できます。

アルコールで抽出することにより、殺菌作用も高まり、賞味期限も長くなります。 アルコールでのプロポリス抽出は独特なにおいやヤニ、刺激などが含まれます。

ヤニはべたつくので忌避されがちですが、このヤニにこそ有効成分なので、べたつかないプロポリスは有効成分が少ない、とも言えます。 今は市販のプロポリスのカプセルに工夫がされ、べたつかずに飲みやすいものがたくさんあります。

プロポリスのカプセルと液体の違い

色んな商品を比較してみると、同じプロポリスでもカプセルの場合と液体の場合があることが分かります。 これにはどんな違いがあると思いますか?

カプセルのものはプロポリスが高配合で飲みやすく、液体よりも少しだけ安価であること、定期購入でお得なコースなどのメリットが挙げられます。 液体タイプのものは、薄めてうがいに使ったりと、口臭や歯周病、虫歯や口内炎などに直接効果を発揮します。

また、プロポリスを構成しているひとつのフラボノイドは、皮膚や体を若返らせるのにもってこいの成分です。 体内で作ることのできない物質なので経口摂取も勿論良いのですが、液体のものを髪や顔につけるだけでも、シミやシワ、にきび対策、艶出しなどに良いとされています。

プロポリスの抽出方法による効果・効能

水とアルコールによってプロポリスを抽出することで、有用成分を多く抽出できます。 この製法では、フラボノイドやテルペン、ペプチド、アルテピリンCなどの有用成分が抽出しやすくなります。

それに加え、超臨界抽出法で脂溶性ジテルペンやテルペノイドなど、水とアルコールでは抽出ができない有用成分も抽出することができます。 さらに超高圧による抽出方法もありますが、水やアルコール、超臨界というメジャーな方法で抽出を行っているものを選んだ方がハズレはないでしょう。

まとめ

みつばちが一生で集められるはちみつはティースプーン1杯と言われています。 その中でプロポリスは1つの蜂の巣に5万匹ものみつばちがいて、1つの巣から採れるプロポリスは年間で100〜300gしか採れないそうです。

抽出方法によって、抽出される有用成分も異なりますので、プロポリスの有用成分を余すことなく抽出できる水・アルコール・超臨界抽出法を採用しているプロポリスは、有用成分を多く抽出でき、多くの有用成分を身体に取り込むことができます。

プロポリスを選ぶ際には、抽出方法もぜひ気をつけて選んでみてください。